先進国で利上げが進むなか、日本はというと昨日の日銀の会見の通り。そのような環境でふと思い出しました。
そういえば会社員を辞める前に金利上昇リスクへの対応をしたな。
投資ポートフォリオでどうするんだということなんですが、自身である程度のコントロール可能な部分があります。それは借金。私の場合は約1億9000万円です。これが多いか少ないかは人によるでしょうが、ここに手を打ちました。
ということで、会社員を辞める前にやったこと(融資編)、について。
長期の固定金利で金利上昇リスクをヘッジする
融資を受けるにおいて、変動金利と固定金利、これを選べる場合と選べない場合というのがあります。私の場合は約1億9000万円の借金のうち、約1億1000万円はそれを選択できるものとなります。
約1億1000万円は一本の融資ではなく、複数本の融資となります。会社員を辞める前に、これらを長期の固定金利にすることが、リスクのコントロールを容易にすることに、つまりリスクを下げることに繋がると考えました。将来の金利の上げ下げの影響を可能かなぎり小さくしたのです。
複数本ありますので、その固定金利を1年とか3年とかにしたり、変動金利にしたりしました。そして、会社員を辞める2年ほど前に複数本の融資の全てを固定金利10年にしました。これにて、借金1億9000万円のうち、1億1000万円については、将来の金利上昇リスクを長期にわたりヘッジしたという事になります。
ヘッジコストとして、1年等の短期の固定金利と比較して若干高い金利を支払うこととなります。しかしながら、若干高い金利と言っても金利は0.5%~1.1%ぐらいなので、あまり気にするようなコストでもないかなとも思ってます。
変動金利の金利上昇への対応
借金約1億9000万円のうち、約8000万円が変動金利となっています。不動産と証券を担保としたローンが複数本あり、金利は1.5%~3%程です。これらに対しては機動的に対応することになります。そして、機動性を確保する為に次の対応をしています。
- 不動産を担保にする融資は、利回りの高い物件へ投資する
- 証券を担保にする融資は、配当所得が金利を上回る証券に投資する
- ある程度の現金、もしくは低リスク債券ファンドを保有する
ようは、高利回りでキャッシュフローに余裕を持たせたうえで、それでも厳しくなる程の金利上昇があれば、現金等で証券に追加投資したり、借金の返済をしたりといった対応をとるということです。ある程度の現金を持つことになり、長期的に見ると投資効率を下げることになりますが、短期的な環境変化に対応していく為にはやむを得ないですね。
金利上昇の可能性はどれ程のものか
金利上昇に対応するための対策はできている状態なので、上がったら対応するまでです。しばらくはそのようなことにはならないんでしょうが、今年12月頃から日銀人事等を気にしておきます。実際に何か起きて対応する場面が来るとすると来年4月頃からでしょうか。
金利が上がることは無い気もしますが、実際にどうなるかはわかりませんので、引き続き金利上昇したとしても対応できるようにしておきます。
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